コーヒー豆のブレンド方法

2019年7月29日

カテゴリ:コーヒーの知識

コーヒー豆のブレンド方法

みなさんこんにちは、Aoyamaです。今回はコーヒー豆のブレンド方法についてまとめてみました。

1種類の豆だけを採用したストレートに対し、2種類以上の豆をミックスして提供するのがブレンドコーヒーです。日本ではカフェの影響ですっかりおなじみとなったブレンドコーヒー。

ブレンド一つ!

というようなやりとりをよく見かけますよね。その名前の通り、ブレンドコーヒーは2種類以上の豆がブレンドされているコーヒーなのです。

ハウスブレンド、などと書かれているのはその店のオリジナルブレンドのことです。当店のハウスブレンドコーヒーは、MirageBlend(ミラージュブレンド)という名前で提供しております。

さて、それではコーヒー豆のブレンド方法について簡単にまとめたものです。

コーヒー豆のブレンド方法その1

混ぜる豆の種類を4種類以内におさえます。

2種類、3種類、多くても4種類ということです。多く混ぜすぎると豆同士の味が干渉しあってごちゃ混ぜになり、よくわからない味となります。コーヒー豆の持ち味を活かしつつ味の調和を意識してブレンドします。

コーヒー豆のブレンド方法その2

味のイメージを持つ。

どのようなコーヒーにするか、ゴールを決めます。どの店の味が美味しかったというのがあれば、イメージの参考にするのもいいと思います。

前提として、豆それぞれの特徴を知っている必要があると思います。

コーヒー豆のブレンド方法その3

特徴別に分ける。

あくまで一般的な言われ方ではありますが、代表的な豆を分類します。

甘み系:モカ、グアテマラ、コロンビア、ハワイ・コナ、モカ、キリマンジャロ、
酸味系 :ベネズエラ、メキシコ、モカ、グアテマラ、ハワイ・コナ、
コク系 :モカ、マンデリン、キリマンジャロ、コロンビア
苦味系:マンデリン

※焙煎方法、抽出方法、仕入れにもよってかなり異って参りますので、あくまで一般的な言われ方の参考です。また、当店のようなフレッシュな状態の豆の味と、売り場に常温で置き去りの酸化後のコーヒー豆とでは味が異なります。

コーヒー豆のブレンド方法その4

配合方法を選択する。

①ベースとなる豆を決めから味を上乗せしていく方法

②特徴が異なる豆を組み合わせる方法

③特徴の似た豆を2種類以上組み合わせ、そこに異なる豆を混ぜる方法

コーヒー豆のブレンド方法その5

焙煎についての話になりますが、ブレンドには予め焙煎した豆をブレンドする方法と、ブレンドしてから豆を焙煎する方法があります。

因みに、当店MirageCoffeeは後者を採用しています。

コーヒー豆のブレンド方法その6

一般的に言われている比率を参考にする。

コロンビア:ブラジル:モカ=4:3:3

コロンビア:ブラジル:モカ:マンデリン=4:3:2:1

※因みに当店のブレンドはこのどちらも採用しておりません。

コーヒー豆のブレンド方法その7

30%をそのブレンド名となるコーヒー豆を使用し、残りの70%を別の安価なコーヒー豆を使用し、30%使用した方の産地名で販売する。

これはお店や商品の悪しき!?テクニックの一つかもしれませんが、30%そのブレンドコーヒー名となるコーヒー豆を使用すれば良いそうです。

ブルマンの流通が乱れた影響で近年はハワイコナが注目され、コンビニでもハワイコナコーヒーを販売しています!のような現象が現れましたが、例えば30%をハワイコナ、残りの70%を缶コーヒーにも使われる安価で味のパンチの強いロブスタ種の豆などを使用したコーヒーでも、

“ハワイコナブレンド”

と名付けて販売して良いそうなのです。こうなるとどちらを飲んでいるのかわかりませんね。というか、ほとんど後者の豆を飲んでいることに。

※因みに、当店ではストレート豆はストレートで提供しており、ブレンドはハウスブレンドのみとなりますので、上記のような販売方法は採用しておりません。

また、ロブスタが悪い豆!と言っているのでもありません。ロブスタが好き、アラビカはイマイチ、、、という方も多くいらっしゃいます。コーヒーはお好みで良いわけです。

コーヒー豆のブレンド方法まとめ

実際にブレンドしてみる。

ゴールが決まったら、続いて濃厚感を決め、次に後味の長さを決めます。ブラジル豆のように余韻の長さが長いものもあれば、コロンビア豆のように余韻の長さが短い豆もあります。

最後に全体のバランスや焙煎度合いを考え、まとまる組み合わせを選択します。

文字にすると簡単ですが、豆の選択と焙煎の組み合わせで膨大な数の組み合わせができあがりますので、美味しいブレンドが完成するまでには、年月と経験が必要となる、奥の深いものです。

私はストレートが好き、ストレートしか飲まない。という人もいらっしゃるかと思います。ブレンドはブレンドで面白さや発見があります。この味、どうやって出してるんだろう、と思うような思わず研究したくなるようなコーヒーに出会えたらコーヒーライフも更に充実したものになりそうですね。

どうぞ当店の幻のブレンドコーヒーMirageBlendもご賞味くださいね。

MirageBlendはお店の顔となるハウスブレンドコーヒーとして開発されたものです。ブレンドのゴールはこのMirageBlendを飲む人のコーヒータイムをくつろげるものにすることと、飲む人の新たなコーヒーストーリーを生み出すこと。